JA大阪南のブログ

緊急停止装置の活用

農作業事故2016.12.01

  1612_緊急停止装置の活用 

「作業中に危険を感じたら、ためらわずに止める」ことは、農作業以外でも当然のことです。「あと少しだから」「今止めると全体の流れに影響するかも」とためらっていると、危険の芽を摘むことはできなくなります。作業が終了したときには、それぞれの手順で機械を止めます。同じ操作ですが、緊急時にも迅速に機械を止める技術が要求されます。
止める方法として、ブレーキを掛ける、作用部を止める、エンジンを止める、と分けられます。移動機械にはブレーキが装備され、道路運送車両法に基づいた認定を受けている物は、その法律に適合していなければなりません。それ以外の移動農機では、数m以内で停止するような常用ブレーキと、駐車ブレーキの装備が必要です。単軌条運搬機(モノレール)では、暴走に備えた緊急ブレーキも必須です。それぞれが有効に働くように調整し、常に停止操作を練習しておきましょう。

 
 

刈り払い機(草刈り機)では、最高速回転時に5秒以内で刈り刃が停止するようになっています。携帯型の茶摘み機では、どちらかの手をハンドルから離すと停止するようになっています。また、コンバインやフォーレージブロワーなどでは、巻き込まれ防止のために、作業場所の至近に動力遮断装置が装備されています。
歩行型トラクターでは、バック時に背部の物に挟まれたときにワンタッチでクラッチがオフになる狭圧防止装置も付けられています。
エンジン停止を迅速かつ確実に行えることも事故を小さくする手段です。エンジン停止は1回の操作だけで短時間のうちに停止しなければなりません。農業機械のエンジン停止装置にはさまざまな種類があります。普段は機械を操作しない家族にも停止方法だけは実行できるようにしておく必要があります。
農業機械は長く使われます。安全装備が施されていない長寿の機械を使っている場合もあるでしょう。点検整備を怠らず「いざというときにどのように止めるのか」を身に付けて作業に取り組んでください。

 
     人間工学専門家●石川文武  
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