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耕耘機ハンドルの跳ね上がり対策(2)

農作業事故2016.08.01

  1608_耕耘機ハンドルの跳ね上がり対策(2) 

耕耘(こううん)機や管理機などの一軸型の歩行型農業機械は、地形的条件や作目によってはまだ使われていますし、乗用型機械を使いこなすことが技術面・体力面から困難になっている高齢者にも使われています。そして、発進時に注意を怠ると思わぬ事故につながることが多いのも事実です。今回は挟まれ事故防止について解説します。
後退発進時にハンドルが跳ね上がることはほとんど全ての農業者が体験しています。多くはヒヤリハットで済んでいますが、作業者の後方に壁、木、電柱などがあった場合には機械を制御できずに挟まれ、ハンドルに胸や首を押し続けられて絶命する事故もあります。2014年には歩行型トラクターの死亡事故30件のうち、挟まれが原因は14件もありました。

 
   
    後方発進時にエンジン回転数が高いままクラッチをつなぐと人を持ち上げるほどの力と速さでハンドルが跳ね上がります。危険予知をしていれば持ち上げられることは防げますが、人はミスを犯しますから絶対に大丈夫とはいきません。ループハンドルであればハンドルで体を持ち上げられたり押し付けられたりします。つの型ハンドルの場合には、ハンドルには挟まれませんが、機械本体や作業機に挟まれます。ループハンドルの場合には、ハンドルから手を放すとクラッチが切れる装備が施されています。つの型ハンドルでは、主クラッチレバーを「切」にしなければなりません。慌てると、この操作ができなくなります。安全装備が施されている機械では重大事故は起こりにくいのですが、購入後の年数が長い機械は装備がありません。
装備の有無を理解した上で、ハンドル跳ね上がりへの危険予知とその対策をしっかり立てましょう。
後退発進をするときは、バック耕耘けん制装置を使うこと、エンジン回転を定格より下げること、主クラッチはゆっくりとつなぎ、反対側の手でしっかりとハンドルを押さえることです。
 
    人間工学専門家●石川文武  
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