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歩行型農機のブレーキ確認

農作業事故2016.06.01

  1606_歩行型農機のブレーキ確認 

自動車教習所では、エンジンをかけて走り始めるという動作を覚える前に、動いている車をどうやって停止させるかを理解・行動させることが重要になっているようです。
農業機械でも同様です。道路運送車両法で自動車として型式認定を取っている自走式機械は、制動機構と共に定められた制動能力を発揮できなければなりません。また、必要な運転免許も有していなければなりません。農業機械には、自走式であっても、公道を移動することが認められていないケースが多くあります。歩行型の管理機やバインダー、自走自脱などです。田畑の中は道路ではないので作業計画に沿って移動することに制限はありません。しかし、走り始めたからにはどこかで停止させなければなりません。

 
   
  「停止」することに多くの技術は必要としないと思われるかもしれませんが、実際は無知や無謀によるブレーキ操作の失敗が事故に結び付いています。歩行型トラクター(耕耘〈こううん〉機)では低速で平たん地での作業時には、メインのクラッチを切るか左右のサイドクラッチを切ることで停止させることができます。しかし、傾斜地であったり、移動速度が速い場合に、短時間・短距離で停止させるには、ブレーキ操作をしなければなりません。最近の機種では、ハンドルから手を離せばクラッチが切れるものもありますが、速度が速い場合はすぐには停車しません。また、地面が硬いときの耕耘では、ダッシングを起こすこともあります。危険予知を行うとともに、緊急操作をシミュレーションにより習熟しておくことが大切です。
各作業の前にブレーキレバーの位置確認と操作方法の確認をしましょう。事前に対策を考えておくことによって、事故にはならずヒヤリハットで済ませることが可能です。
動いている機械を止める技術を確立させるとともに、円滑と思われる作業中でも緊急停止させる場面がないとはいえません。時間のロスを心配するよりも安全を最優先させて「止める勇気」を持ちましょう。
 
    人間工学専門家●石川文武  
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