JA大阪南のブログ

事故を減らす地域の取り組み2

農作業事故2015.12.01

  1512 事故を減らす地域の取り組み2 

水田地域での事故防止の取り組みを紹介します。中山間というより少し平たん部分の多い中国地方の事例です。機械化作業を推進するために基盤整備を行い、一筆が広くなり、作業の効率化が実現できましたが、整備前より農道と圃場(ほじょう)面の段差が大きくなり、進入退出に危険を感じることが多くなりました。特に作業後の退出では前輪の分担荷重が小さく浮き上がり後方転倒の危険性があるため、作業機を地面すれすれまで降ろすこと、左右ブレーキの再連結を退出前に行うことを徹底させました。これによって地域でのトラクターや田植え機の転倒事例が減少しました。

 
   
  一方、のり面の除草では、作業幅が広く、傾斜が急になり、作業姿勢を安定させにくく、転倒の危険が多くなりました。そこで、のり面長さ2m程度ごとに小段を設け、作業者が立つ位置が平らになるよう造成し直しました。その結果、立ち姿勢が安定し、刈り残しなども減り、転倒や滑落の危険がほとんどなくなりました。また、組作業の場合には、上段側の作業者が後方で5m以上離れて行うことも徹底させました。基盤整備の前や小段を作る前は刈り払い機による負傷事故がよく発生しましたが、改良後にはほとんど事故は発生していません。
このような活動は、地域の農業機械士会が中心となって意識を浸透・実行させた成果です。作業者の高齢化が進み、安全対策の意義を一般農業者に理解させるのに時間はかかりましたが、集会などで丁寧に説明して理解させたたまものです。上に述べた安全対策の実行とともに、集会では農作業事故の怖さを伝え、事故防止のための取り組み方や万が一の救急処置などの研修も行い、農作業現場だけでなく日常生活においても事故や病気への対応に役立っているようです。  
 
    人間工学専門家●石川文武  
JA大阪南

JA大阪南 〒584-0036 富田林市甲田3丁目4番10号 TEL:0721-25-1451

Copyright (C) JA-OSAKAMINAMI. All Rights Reserved.