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事故を減らす地域の取り組み 1

農作業事故2015.11.01

  1511 事故を減らす地域の取り組み1 

安全への意識が高くなっても事故がゼロになることはまずあり得ません。システムの故障であったり、気象条件によって事故が誘発されたり、防ぎ切れないヒューマンエラーだったりします。「事故ゼロは難しいが、被害をできるだけ小さくしよう」という意識で取り組んでいる例を紹介します。つまり、予防安全に取り組んでいる事例です。
北海道の畑作地帯で農業を行っているAさんは、汎用(はんよう)コンバインを導入しました。

 
   
  機械が大きく死角が多いことに気付き、畑の中での共同作業者への接触だけでなく倉庫への出入りで柱への衝突などに危険を感じました。そこで、運転席から死角になっている部分を細かく検討し、死角がなくなるように監視装置を取り付けました。運転席からはモニター画面を一つだけではなく複数に切り替えられるようにし、注視したい部分だけを大きくして確認できるように改造しました。
配線やカメラが作業に支障を来さないように工夫し、バッテリーの電圧変動にも耐えられるようにして完成させました。その結果、作業中の精神的負担が軽減され、ヒヤリハットも起こさなくなったということです。この事例を参考にして、近隣の農家でもJAなどと協力して同様の対策を取る人が増え、地域での予防安全が成果を上げ始め、他の機械で作業しているときでも、安全意識が高くなり、地域での農作業事故が少なくなりました。
といっても、畑作地帯は平たん地ばかりではないので、トラクターの転倒事故が時々発生します。安全キャブの普及が進んでいるので、横倒しになる程度の事故であれば、キャブの効果で大けがにつながることは少なくなりました。
安全への投資がどのように反映されるかよく分からないから、できるだけ安全投資を控えたいという考えの人もいますが、安全投資が無駄ではないという事例です。
 
    人間工学専門家●石川文武  
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