JA大阪南のブログ

加齢と事故

農作業事故2015.09.01

  1509 加齢と事故 

2013年に農作業死亡事故が350件発生しました。そのうち65歳以上の割合は78%で、農業従事者の中の高齢者の割合よりも高くなっています。つまり、高齢者の事故率が高いことになります。
人間は25歳前後で身体諸機能が最高となり、それを過ぎると次第に低下してきます。もちろん、徐々にですから、気が付きにくいのです。例えば、高齢者の方は視力や聴力の低下は現実に感じていると思います。
筋力や瞬発力、反応時間も確実に低下してきています。振動や音の変化、あるいは作業中の機械の異常発生・警報音などに気付くのが遅くなったり、まったく気付かなかったりすることがあります。適切なタイミングでの処理が遅くなったり間違えたりするのです。これが大小の事故やヒヤリハットにつながります。

 
   
  農業の機械化によって筋肉負担は軽減されてきていますが、精神負担は以前より増えています。負担の性質が変わってきていることと、心身諸機能の低下を自覚して作業に取り組んでください。
今までの連載を読み返して、どのようにすれば事故に遭わないかを復習・実行してください。
最近の新聞記事によれば「高齢化が進んでいるのは現実だが、65歳以上の高齢者の身体機能や健康レベルは10~20年前よりも上がっている」という研究結果があるそうです。しかし、加齢による変化のばらつきは青壮年より広がっています。全員が若返っているわけではありません。自身の状態を過大評価することなく、安全で確実な農作業を遂行できるように心掛けてください。
単独作業でも共同作業でも、高齢者の場合には、従前よりも作業計画にゆとりを入れ、十分な休息時間を組み込みましょう。「まだ若い! まだできる」といったうぬぼれはやめましょう。
 
    人間工学専門家●石川文武  
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