JA大阪南のブログ

    果樹収穫作業の安全

    農作業事故2018.10.01

      果樹の収穫シーズンです。安全作業を心掛けましょう。果樹の樹形も立ち木、棚作りとさまざまでそれぞれに適した収穫作業を行うことになります。立ち木の場合は枝の仕立て方にもよりますが、高所作業車、脚立、三脚はしご、はさみ、ミカン園では単軌条運搬機(モノレール)が主力の道具類になります。
     高所作業車の場合は、アウトリガーを使わずに作業して機体不安定となり、機械と共に転倒する場合と、機械と果実との位置関係が悪く無理に体を伸ばすことによる転落・転倒があります。また、移動時に作業台を下げずに操作し、枝にぶつかったりして転落事故も起きます。移動のときにはアウトリガーを収納し、作業台を最低位置に戻し、周囲の安全を確認して操作しましょう。
     脚立やはしごを使用している場合、設置時に脚を地面に押し込み安定を確認しましょう。開き止めを使わずに作業して脚立と共に転倒する事故も多発しています。樹形に対応した高さの脚立やはしごを使い分けましょう。脚立の場合、天板に立つのは禁止されています。転落の可能性が高くなります。脚立やはしごの場合には、収穫物を入れる籠などを片方の手で保持しがちですが、バランスを崩しやすくなります。首からぶら下げるなど工夫しましょう。

    1809_秋の水稲作安全作業   
         モノレールは傾斜地圃場(ほじょう)での作業に便利ですが、乗用可能な機種と不可能な機種があります。乗用可ではないモノレールでは、絶対に乗車してはいけません。事故の際の給付や補償が得られない可能性があります。
     ブドウ園などの棚作りでの収穫は両手を上げた上向き作業が続きます。まぶしさを避ける工夫とともに首肩の疲労を小さくするように休憩を設定しましょう。
     圃場での収穫後は運搬作業になりますが、コンテナへの収容量を20kg以下に抑えましょう。数が増えるかもしれませんが、重量物運搬は腰などを痛める可能性が高いので無理をしないようにしましょう。
     
           
      人間工学専門家●石川文武   
           

    秋の水稲作安全作業

    農作業事故2018.09.01

      8月下旬から稲の収穫が始まりました。春作業から肥培管理を行ってきた成果が得られる季節です。収穫物の出荷が終わるまで、作業安全の維持に努めましょう。
     稲の収穫には、コンバイン、バインダー、脱穀機、運搬車、乾燥機、もみすり機などが使われます。秋作業で比較的多く発生する事故は、機械への巻き込まれ、機械からの転落、鋭利部分への接触、共同作業者と機械の接触、大雨時の溺れ、わら焼き中のやけどなどです。
     事故を防ぐためのポイントは、作業者の健康、農業機械の健康をチェックすることです。人・機械が健康でなければ円滑な仕事は期待できません。健康チェックは事前に行えますが、当日行うべきは気象状態の把握と事前対策、作業現場までの経路と圃場(ほじょう)内作物の状態把握です。倒伏稲の処理やライスセンターなどへの搬入順序もありますが、時間的なゆとりを持ち作業するように作業計画を立てましょう。
     コンバイン収穫では、詰まりの除去でエンジンを停止させずに取り除き、負荷のなくなった機械が動きだし、手指や腕を巻き込まれる事故が頻発しています。必ずエンジンを停止して行いましょう。また、手刈り稲の手こぎでは軍手などを使わないことです。
    1808_秋の水稲作安全作業  
     

    もし、手や袖が巻き込まれたら緊急停止ボタンを押せるようにシーズン初めに練習しておきましょう。タンク内の米排出操作では、共同作業者との合図確認を怠ってはいけません。

    「分かっているだろう」は事故のもとです。他の圃場への移動には、自走ではなく、トラックやコンバイントレーラーを使いましょう。積み降ろし時にブリッジを踏み外さないように気を付けること、しっかりと固定すること。また、移動中にけん引かんが外れないように連結を確認しましょう。

    ライスセンターなどへの搬入には軽トラックなどが使われますが、過剰積載すると前輪の分担荷重が小さくなり、ハンドル操作が不安定になったり、前照灯が上向きになったりして対向車の迷惑になります。

     
      人間工学専門家●石川文武  
           

    ハウス内作業の安全

    農作業事故2018.08.01

      作物の本来の生育時期とは異なる栽培(促成栽培、抑制栽培)を行うことで、消費者に長期にわたって農作物の供給ができるため、ビニールハウスやガラスハウスが有効に活用されています。今回は、ハウス内作業の安全について考えましょう。
     ハウス内では機械化作業が中心です。注意点は、人あるいは機械と柱やワイヤーなどとの接触防止、高温多湿環境下での健康対策、閉鎖環境下での病虫害防除に伴う農薬中毒の防止、適切な株間・畝間を確保した作業姿勢の改善、などです。劣化したビニールの張り替え、雪や暴風などで変形した躯体(くたい)の修繕なども危険を伴います。
     耕耘(こううん)・整地・畝立てなどは、場所によって茎をつるすためのワイヤーが張られ、支柱もあります。接近し過ぎると作業機が接触したり、運転者の腕や首にワイヤーが接触したりすることがあります。注意を促すカラーリボンなどを付けましょう。
     歩行型のトラクターや管理機で作業を行うときは、ハウスの隅までバックで接近することがありますが、後方の安全を確認するとともに、後退発進時にはエンジン回転をできるだけ下げ、かつクラッチをゆっくりつなぎ、ハンドル反力を小さくする工夫が必要です。
    1807_ハウス内作業の安全  
      夏季のハウス内作業では、風通しを良くする、休憩を小まめに設定する、水分補給をすることに留意しましょう。もし、熱中症になった作業者を発見したら、衣服を緩め、首、胸、脇、股などを乾いたタオルで水分を拭き取り、作業者が震えない程度に弱い風を当て、速やかに医療機関に搬送しましょう。
     生育中に行う病虫害防除は、散布中、散布後に第三者がハウス内に不用意に入ることのないように、出入り口を封鎖しましょう。
     果菜類では、収穫物が葉や茎と判別しにくいことがあります。作業がしやすいように、株間や畝間の調整をし、作業負担を軽減しましょう。収穫量の減少を気にするよりも健全な作業を目指しましょう。
     
           
      人間工学専門家●石川文武  
           
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