JA大阪南のブログ

    春の水稲作業の安全

    農作業事故2018.04.01

     

     春の農作業のうち、稲作について考えましょう。耕耘(こううん)、施肥、代かき、育苗、移植までです。まず、より大切なことを述べます。

     春作業は、耕耘から始まります。乗用トラクターを使いますが、耕耘や代かきでは旋回しやすいように片ブレーキが利くようにします。しかし1枚の圃場(ほじょう)作業終了後、他の圃場に移動するときや帰宅するときに、ブレーキを再連結することを忘れ、そのまま進入路を上がり、農道へ出た瞬間に適正な速度制御をしないと、慌ててブレーキを踏むことになります。片ブレーキとなって、転倒、転落や他の車との衝突事故などが発生します。トラクターには片ブレーキの表示装置がありますが、自動再連結ではありません。意識して再連結しましょう。進入路からの退出はゆっくり出ます。

    1803_春の水稲作業の安全  
      育苗から、移植までも多くの危険があります。育苗箱への土入れと播種(はしゅ)では、箱運搬で腰への負担が大きくなり、不用意な姿勢では腰を痛めます。適正な数をできる限り腰に近い位置で持ちましょう。
     田植え作業は、筋肉労働ではなく、精神的な割合が高くなっています。直進を維持することと、適切なマット補給が大切です。補助者との苗マットの受け渡しもお互いの姿勢が不自然にならないよう配慮が必要です。サブソイラを通した所と田植え機の車輪が通る所が重ならないように注意が必要です。沈車が転倒を引き起こすこともありますし、トラクターなどで引き出すときに周りをかき回すことにもなり、大きな損失を招きます。また、田植え機の路上走行は原則としてできません。トラックやトレーラーに載せることが基本になります。無理な移動で他の自動車などとのトラブルを起こさないようにしましょう。
     
        人間工学専門家●石川文武  
           
           

    安全意識を高めよう

    農作業事故2018.03.01

     

     農業者の方は、品質の良い作物を多く収穫し、収入拡大に結び付けることにまい進している日々でしょう。そのためには毎日の生活・作業が安全に行われることが必須です。

     交通死亡事故は年々減少の傾向を示しており、農作業死亡事故も最近は減少の兆しが見えてきました。しかし、事故ゼロには至りません。なぜでしょうか。誰もが意識して事故を起こそうとはしていませんが、飲酒事故がゼロにならないように「危ないことが起こるかもしれないが、自分は大丈夫」という自信過剰があることと、規律を守ることの意識が低いことから、飲酒運転事例が後を絶ちません。農作業事故でも同様に、基本から外れた使い方をすることによって発生する事故が大半です。

    1802_安全意識を高めよう  
      事故が自分だけへの影響では済まないことを自覚しなければならないのです。事故を起こしたことに対して、医療費、賠償金の支払いや臨時の雇用など支出の増大の他に、社会的な批判、すぐには消えない精神的な負担、収穫適期を逃すことによる減収や品質低下など多くのマイナスとなって、事故者やその周囲に関わってきます。
     乳幼児や高齢者、障害のある人に対しては、安全確保のお手伝いをしなければなりませんが、そうではない年齢層では、自分で自分および仲間の安全を確保するように行動しなければいけません。過去に見聞きしたり経験した危ないことをわが身に当てはめて考え、実際の事故だけではなく、ヒヤリハット体験、さらに、何事もなく一日が終わったことに対する安全面からの検証などを行うことにより、安全は確保されていきます。
     安全の確保は、臆病とは違います。事故の芽を一刻も早く察知し、退治するか逃れることができるような意識を常に持つことが必要なのです。安全は自分で「創る」のです。
     
        人間工学専門家●石川文武  
           
           

    農閑期にやるべきこと(2)

    農作業事故2018.02.01

     

     農閑期とはいえ一度も田畑に出向かないことはないでしょう。地域によっては、積雪で表面が見にくいこともあるかもしれません。春作業を始めるときに、修繕や機械修理から始めなくてもよいように、比較的時間のあるこの時期に作業者自身の点検とともに、機械や環境の点検整備も行いましょう。

     機械では、過去の点検整備の実績を参考にして、消耗品の交換タイミングの判断・実施を自分で行います。重要部分の点検は整備工場にお願いしましょう。大型特殊自動車に該当する機械では、車検の時期が農繁期と重ならないように調整して実施しましょう。

    1801_農閑期にやるべきこと(2)  
      刈り払い機やコンバインなどの刈り刃は欠損や割れなどを丁寧に調べ、必要な処置をしましょう。機械が動いていなくても刃のある部分はけがをしやすい場所でもあります。取り外しには注意を払うとともに、グラインダーなどを使用するときは、ゴーグルを使って目の保護に配慮してください。点検のために取り外した安全装置類は必ず元通りに取り付けてください。緊急停止装置の作動確認も同時に行います。コンバインや脱穀機では、ネズミやヘビが入り込んでいる場合があります。駆除とともに、ケーブル類がかじられていないか点検しましょう。
     冬になると落葉樹は葉を落とし、見通しが良くなります。しかし、初夏を過ぎると葉が茂り、交差点や果樹園などでは見通しが悪くなり、思わぬ事故の原因となります。あらかじめ剪定(せんてい)しましょう。
     水田への進入路の点検も必要です。作業機の幅よりも広くなっていますか? 傾斜がきついと感じることはありませんか? 路肩部分が崩壊しかかっていませんか? 水路に架けた木製の橋が腐っていませんか? 段差のある農道では路肩を踏み外さないようなガードレールや標識を設置していますか? 個人では処置できないこともありますが、地域で協力して安全確保の行動を取ってください。
     
        人間工学専門家●石川文武  
           
           
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