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笑顔の実り。vol.012

さこ ただしさん|60歳

富田林市 廿山 左古 正さん

農業1年生。

教師として、長く教鞭を執っていたという左古さん。6年前に兼業農家だった父親が亡くなってからは、実家の畑を受け継ぎ、仕事と農業を両立させてきた。 「幼い頃から農作業を手伝ってはいましたが、教師と農家、2足のわらじを履くのは想像以上に大変でしたね。畑を受け継いでから、今年の3月に定年退職するまでは、なんとか2つを両立させてやってきました。」 兼業農家時代は米を中心に作っていた左古さんだが、「せっかく畑があるんだから、もう少し本格的にやらないと勿体ない」という想いから、今年から本格的に農業を始める事にした。 「始めたばかりなので、まだまだ分からない事ばかりです。学年で言えば、今は農業1年生。」 「教える」立場だった左古さんだが、今年からは「教わる」立場として、新たなスタートを切った。

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今の時期栽培しているのは、キャベツ、白菜、大根、人参など

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青々と広がるキャベツ畑

作物と子供は似ている

農薬は最低限に抑え、出来るだけ使わないよう心掛けているという左古さん。そこには、安全な農産物を消費者に届けたいという想いのほかに、教職に就いていた左古さんならではの考えがあった。 「これは私の勝手な自論なのですが、作物と子供って一緒だと思うんです。手間をかける時期も必要ですが、放っておく時期も必要なんじゃないでしょうか。消毒しすぎたり、水をやりすぎたり、必要以上に構いすぎると良い作物は育たないような気がします。放っておいて、何か問題がある時は、虫がついたり病気になったり、何かしら症状が現れますから。その段階になった時に、必要なぶんだけ消毒してやればいいと思うんです。 これは子供も一緒ですね。何か悪さをし始めたら、それは何かをアピールしているという事なので、その時に対処をすれば良い。やっぱり、作物と子供は似たところがあると思います。」 作物と子供には、実は似通ったところがある。農業だけでなく、子育てのヒントにも繋がる、左古さんだからこそ語れる話だ。

発想の転換

農業をおこなう中でどのような事に喜びを感じるか、左古さんに尋ねてみた。 「最近一番嬉しかったのは、直売所で渋柿が売れたこと。渋柿なんて誰も買わないと思っていたのですが、欲しがる人もいるという情報を聞いて、恐る恐る出荷してみたんです。 そうしたら、予想以上によく売れて、凄く嬉しかった。 今まで取るに足らないと思っていたモノでも、ひょっとしたら需要があるかもしれないし、商品価値がある事もある。まさに発想の転換ですよね。農業を始めてから学んだ事です。」 どんな物でも、頭を柔らかくして見方を変えれば、新たな価値を生み出す事が出来るかもしれない。農業に限った話ではなく、全ての事に当てはめることの出来る、大発見だ。

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納屋でインタビューをおこなった

これから

登山、そば打ちなど、様々な趣味を持ち、人生を謳歌している左古さん。「やる事が沢山ある」と、大忙しな毎日を送っているが、それでも挑戦する気持ちは忘れない。   「今は『あすかてくるで』を中心に出荷をおこなっていますが、住宅街に畑があり、消費者との距離が近いので、もっと地域の人と密に関わった出荷のカタチを作っていきたいですね。お客さんに畑に来てもらって、自分で好きな野菜を選んで収穫してもらうとか。子供が農業と関わる機会ってなかなかないので、何かしら、そういう活動をやっていきたいと考えています。」 「農業は1年生」でも、教育者としての豊富な経験がある左古さん。その経験を活かして、「農業」と「教育」の架け橋となってくれる事を期待したい。

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