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笑顔の実り。vol.013

きたぐち まさのぶさん|68歳

羽曳野市 野々上 北口 政信さん

農業の深い話

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現在栽培しているのは大根、タマネギ、キャベツなど

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今年は下仁田ネギを植えたと北口さん。今まで植えていなかった作物にも積極的に挑戦している

消防士から農家へ

お話を伺うべく、お宅にお邪魔すると、棚には賞状やトロフィーがズラリと並ぶ。定年退職するまで消防署に勤めていた北口さんは、優秀な消防士として何度も表彰されたそうだ。 確かに、北口さんは鍛えている事が分かるガッチリ体型。穏やかで落ち着いた話しぶりからも、頼れる消防士だった現役時代が想像できる。 消防士として町の安全を守ってきた北口さん。定年後、日々どのような事を感じながら農業をおこなっているのだろう。そして、やればやるほど奥深い、農業の魅力とは。 今回は、北口さんの農業人生に迫っていく。

町の安全を守ってきた

消防署に勤める前は、サラリーマンとして一般企業に勤めていたという北口さん。各地を飛び回り、忙しい日々を送っていたが、母親の病気をキッカケに消防署に転職する事を決意した。 「前職は出張が多く、家を空けがちだったので、母のことを考えて消防署に転職する事にしたんです。」 転職後は、定年退職するまで消防署に勤め上げた。現役時代に送られたトロフィーや賞状について記者が尋ねると、北口さんは一つ一つ丁寧に、照れながら説明してくれた。定年まで35年間、町の安全を守り続けてきた北口さん。誇りと自負を持って、仕事に当たられていた事が伝わってくる。

3_大根を抜く_1113

立派な大根を一本、その場で抜いてくれた。出荷をおこなっていないため、余った作物は近所の方に配っているそう。

奥深き農業の世界

北口さんは消防士として充実したキャリアを積む一方で、休日は実家の畑を受け継ぎ、兼業農家として水稲を作っていたそうだ。定年退職した現在は、専業農家として本格的に農業をおこなっている。 「経験が少ないから、まだまだ分からないことばかりです。 以前、作物が『根こぶ病』に感染したのですが、最初は何の病気にかかったのか分からず、ただ作物が枯れていくのを見るしかありませんでした。水をやりすぎたのか、肥料が悪いのか、自分で調べたり西浦営農経済センターに相談したりして、やっと原因が『根こぶ病』だという事が分かったんです。まだまだ勉強が足りないなあと感じています。」 小さい頃から農作業を手伝っていたため、全くの素人というわけではないが、作物と向き合う中で、日々「農業の奥深さ」を実感しているという。 「知り合いが、農家はいつまで経っても1年生と言っていたのですが、本当にそう思います。同じことの繰り返しに見える農作業ですが、日照時間や降雨量、災害の影響など、毎年違った条件で作らなければいけないので、同じ作業をしても昨年と同じものが出来るとは限りません。毎年、学ぶことは沢山あります。」 「農業1年生」は、前号「天地人」に登場した佐古正さんが言っていたのと偶然同じ言葉。何年経験を積んでも、学ぶことは沢山ある。まだまだ未知の世界が広がっている。 農業に従事する者は、そんな「農業の奥深さ」に魅せられ、日々挑戦を続けているのかもしれない。

今年で7年目

北口さんは手探りで農業を続け、今年で就農7年目。「ようやく形になってきたところ」とこれまでを振り返る。 「大変なことも多かったけど、何もやる事がないと暇やしね。農業をやってると、皆であぜ道に座って話をしたり、楽しい事も沢山ある。体が続く限りは、自分の出来る範囲で続けていこうと思っています。」 今年成功したからといって、来年上手くいくかは分からない。でも、だからこそ農業は面白い。それを知っているから、北口さんは今年も作物と向き合っていく。

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