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笑顔の実り。vol.019

いまにし よしひこさん|76歳

富田林市 通法寺町 今西 芳彦さん

ええこともあるけど、大変なこともある

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ぶどうの収穫作業

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第2のステージへ

今西さんが農業を始めたのは定年退職後。 「実家が農家だったのですが、学校卒業後は会社勤めをしていました。私も休みの日は農業をおこなっていましたが、あくまで父の手伝い。本格的に始めたのは定年退職後です。退職後も、働こうと思えば職は見つかったと思うのですが…。せっかくなら何か作ろうと思って、農業の世界に足を踏み入れました」 心機一転、農業を始めた今西さん。現在に至るまで、ぶどうを作り続けている。 「実は、近隣の地区では苺の栽培が盛んで、父親もずっと苺を作っていました。しかし、同じ場所で苺を作り続けると、連作障害が出るんです。作付け場所を変えたりして対応していたのですが、これがなかなか大変。それなら思い切ってハウスを建て、ぶどう作りを始めてみようと思ったんです」 ノウハウのある苺ではなく、未知の世界だったぶどうの世界に道を定めた今西さん。試行錯誤しながら、今西さんのぶどう作りが始まった。

ぶどう作りは未知の世界

最初は誰でも初心者。今西さんも、当初は色々な問題に頭を悩ませた。 「高い機械を買うのが勿体無いので、奈良や滋賀まで中古の加温機を買いに行ったり、当初は手探りの状態でした。うまくいった年と同じことを繰り返しても、同じ結果が出るとは限りませんしね。天候など環境は毎年変わるので、やっぱり農業は難しいです」 しかし、立ち止まってばかりはいられない。今西さんは友人らとグループで他県に積極的に視察に行き、新しい栽培方法を取り入れている。 「視察先で聞いたことを、自分のハウスでも試しています。たとえば、1回目の収穫が終わったあと、剪定をおこなう二度切りを行ったり…。新しいことを取り入れています」 グループで現地に足を運び、常に情報のアンテナを張っている。

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今西さんの栽培するデラウエア。

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記者も味見させてもらったが、とにかく甘い!口いっぱいに瑞々しさが広がる

ええこともあるけど、大変なこともある

これまでの農業人生を振り返り、どんな事が大変だったかお聞きした。 「大変なことは色々ありますよ。皆さん言っていると思うけど、天候に振り回される事が多いから、気が抜けないしね。あとは、毎年ハウスのビニールを張り替えているんですが、そういった作業も大変ですね。私の知り合いなんか、張り替えている時に風でビニールが飛んで、パイプが曲がったという話も聞きますから、皆さん色々苦労はあると思います。でも、良いものが作れた時はやっぱりすごく嬉しいし、農業には楽しいことも絶対にある。総括して、『ええこともあるけど、大変なこともある』というのが、私の考えです(笑)」 ええことがある事を知っているから、大変なときも、今西さんは歩みを止めない。

次世代に向けて

最後に、これからの農業について思うことを今西さんにお尋ねした。 「これから改善していって欲しいのは、農業の収入をもっと安定させること。というのも、収入面が不安定だと、新規就農者の若者は増えないと思うからです。サラリーマンは大体の収入を計算できますが、農家は何が起きるか分からないので、将来の見通しが不安定。制度を整えて、農業だけで生活できる稼ぎを確保して欲しいと思います」 これからの農業を見据えて、若者の新規就農増加の大切さを語る今西さん。確かに、農家の高齢化は日本の「食」を守るうえで大きな問題。日本の誇る安全で美味しい農産物も、作る人がいなければ、やがては消えていくだろう。 今西さんの想いに応えるためにも、JAグループ全体で、農業を取り巻く問題に全力で取り組んでいく。

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