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笑顔の実り。vol.021

はやま まさおさん|62歳

羽曳野市 西浦 葉山昌男さん

農業は手間元

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葉山さんの朝は早い。夜明けと共に畑に向かう

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奥さんの太鼓判

昌男さんの父、高雄さんは専業農家。水菜やキャベツを作り、かなりの量を市場に出荷していた。父の背中を見て育ってきた昌男さんだが、学校卒業後は公務員として就職。農業とは離れた生活を送っていた。 かわりに、高雄さんの意思を受け継いだのは、葉山家に嫁いできた昌男さんの妻、靖枝(のぶえ)さん。農業という未知の世界に、体一つで飛び込んだ。 「大変なことも色々あったけど、やってみたら楽しかった。これでも、若い頃は耕運機で田んぼを耕していたんですよ」と、靖枝さん。 そんな靖枝さんの姿を横目で見つつ、お勤め時代は「あまり農業を手伝っていなかった」という昌男さん。「私が袋詰めをしていても、知らん顔で遊びに行ってましたからね」と、笑いながら靖枝さんは言う。 「だから、この人(昌男さん)が定年退職後、農業を始めると言った時は驚きました。新しい事を始めたいという気持ちは分かるけど、本当にちゃんと出来るの?と疑ったりして(笑)。でも、あれからもう2年。意外と頑張ってやっていますよ」 靖枝さんも太鼓判を押す、昌男さんの頑張り。心機一転、新たなステージで格闘の日々だ。

直売所から学ぶこと

「あすかてくるで」は学びの場だと語る昌男さん。現在、ほとんどの作物を農産物直売所「あすかてくるで」に出荷している。他の出荷者やお客さんとの対話を通じて、色々な事を学んでいるという。 「父は自分の農業に自信を持っていたので、あまり人に聞いたりしませんでした。でも、私は勉強中の身ですから、人に聞いてナンボ。色々な人に教えてもらって、悪いところを直しています」 出荷者の中には、長年農業に携わってきた「農業の専門家」が多い。様々な意見を聞いて、目からウロコが落ちることもあるそうだ。 「思い出深いのは、キャベツの植え方を教えてもらった時かな。老夫婦がキャベツの積荷を運んでいたので、手伝っていたんです。とっても綺麗なキャベツを作る方でした。当時、キャベツが育たず腐ってしまう事に悩んでいたので、その事を相談してみました。そうすると、キャベツは畝の真ん中に植えるのではなく、畝の端に植えると良いと教えてくれたんです。真ん中には水が溜まるので、キャベツが腐りやすくなってしまうんですね。なるほど!と思いました」 あすかてくるでは「売り先」だけでなく、「学びの場」でもあるのだ。

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きっちり袋に詰める。手を抜かずに、ごまかさない

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私のこだわり

あすかてくるでは第三者に値段を決められる市場出しとは違い、自由に価格を設定できる。不当に安く買い叩かれる心配はないが、商品に見合った値段を生産者自身が考えるのは、なかなか難しい。 「値段を決める時の基本的な方針は、『もし自分がお客さんなら、いくらでこの商品を買うか』ということ。お客さんの立場に立つことが大切です。だから、商品についた傷も隠したりしません。嘘をついたり、ごまかしたらダメ。良いものは堂々とそれなりの値段をつけ、イマイチのものは安く売る。しっかりルールを守っていれば、お客さんも分かってくれますよ」 商品の袋詰めにも、昌男さんなりのこだわりがある。 「袋詰めは妻が担当しています。私が見ても『たいしたもんだ』と思うほど、きっちり綺麗に袋詰めされています。お客さんも、綺麗なほうが良いですよね」と、昌男さん。 靖枝さんも、「出来るだけ形や大きさを揃えて、きっちり袋に入れるようにしています。袋がブカブカなのは絶対許せない(笑)」と語る。 手を抜かず、ごまかさない。そして、常にお客さんの立場を忘れない。 「生産者名に、私たちの名前が書かれた商品を購入してもらえるように、これからも頑張っていきたい」 葉山夫妻の思いは同じだ。

農業は手間元

葉山家では、「農業は手間元」という言葉を大切にしている。 「父もよく言っていたんですが、農業の原点は手間をかけることだと思うんです。手を抜いたらあかん。一生懸命やったら、作物は必ず応えてくれますから」 地道に努力を続けながら、体力の続く限り「あすかてくるで」に出荷し続けたいという。 「妻や父と一緒に、しょうもないことを言い合って笑いながら、楽しく続けていきたいですね。たまにはケンカもしますけど(笑)」 笑顔で今後について語ってくれた昌男さん。大変なことも、笑顔で吹き飛ばすパワーと明るさがある。取材中も終始笑いが絶えなかった。

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