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笑顔の実り。vol.022

もんばやししんご・としみさん|77・75歳

河内長野市 岩瀬 門林伸悟・としみさん

次世代に繋ぎたい。

栗

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この栗、なんだか凄いぞ

立派な栗だなあ…。 門林栗園の栗を見た人は、皆同じ感想を抱くのではないだろうか。普段見慣れている普通サイズの栗と比べると、大きさは段違い。丸い栗に光が反射し、キラキラと輝いている。栗に詳しくない人が見ても、「この栗、なんだか凄いぞ」と思わせる存在感がある。 こんな凄い栗を作る人は、一体どんな人なんだろう。そして、美味しい栗を作る秘訣は?  今回は、栗の栽培に情熱を注ぐ門林さん夫妻に話を伺った。

美味しい栗の作り方

門林栗園があるのは河内長野市の岩瀬。山に囲まれ、緑豊かな土地だ。門林栗園の園主、門林伸伍さんは、岩瀬の豊かな土壌が美味しい栗を作る秘訣なのだと語る。 「栗の栽培に一番大切なのは土。うちの栗は赤土とたっぷりの腐葉土で育てているので、充分に栄養が行き渡り、大きくて甘い栗に育つのです。山の斜面なので、水ハケが良いのも重要なポイントです」 土壌だけではなく、品種にもこだわっている。 「栗にも色々な種類があるのですが、9割は『銀寄(ぎんよせ)』という品種を使っています。大きくて味が良いのが特徴。他の品種も育ててみましたが、やっぱり銀寄が一番いいですね」 環境を整え、品種にこだわり、手間をかけて育てる。出来る事を全てやったら、最後の良し悪しを決めるのは天候。こればっかりはどうにもならない。 「自然に左右されるので、農業は難しい。でも、そのぶん上手くいった時の喜びはひとしおです」 様々な関門を潜り抜け、大きく甘く育った栗は絶品。一番美味しい食べ方を尋ねると、包丁で栗に切り目を入れ、トースターで12~15分焼く『焼き栗』がお勧めだそう。 記者も取材後、さっそく焼き栗を作ってみた。焼きたてならではのホクホクとした食感と、優しい甘みがたまらなく美味しい。皆さんもぜひ、おためしあれ。

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小さな訪問者

門林さん夫妻は、収穫の季節をとても楽しみにしている。農家にとって、愛情を込めて育てた作物が実りを迎えるこの時期は、最も心躍る瞬間だ。さらに、夫妻にはもう1つの楽しみがある。小さなお客さんが、栗園を尋ねてやって来るのだ。 「様々な縁が重なって、毎年小学校や子ども会の児童を受け入れ、栗園で栗拾いをさせています。元気いっぱいな子ども達を見ていると、『これからも頑張ろう』とやる気がわいてきます」と、伸伍さん。 伸伍さんと2人3脚で農業をおこなう妻、としみさんも嬉しそうに語る。 「子ども達が書いた栗拾いの感想文や絵を、先生方が送ってくれるんです。どの子も一生懸命書いてくれていて、思わず顔がほころびます」 子ども達が体験するのは栗拾いだけではない。稲刈りをしたり、近くの川で石を拾ったり、虫取りをしたり…。「自然」そのものを体感するプログラムを組んでいる。 「元々、退職して農業を始める前は旅行会社に務めていたので、いかにお客さん(子ども達)を飽きさせないかという考えが自分の根本にあるんです。ここら辺は自然が豊かですし、せっかくなら色々体験してもらおうと思ってプランを練りました」と、伸伍さん。 都心に住む子ども達は、なかなか自然と触れ合う機会がない。そんな子どもたちにとって、栗拾いは自然と触れ合う絶好のチャンスなのだ。

ブランドを次世代に

今後のことについて尋ねると、としみさんが将来について語ってくれた。 「息子と娘がいて、それぞれ農業とは関係ない仕事をしています。後々のことは、子供達のやりたいようにやればいいと思っていたのですが…。最近、うちの栗が河内長野市の認定するブランド『近里賛品(ちかざとさんぴん)かわちながの』に選ばれた事がきっかけで、考え方が変わりました。せっかく『門林栗園の栗』がブランドとして認められたのだから、私達の代で途絶えてしまっては勿体無い。栗拾いを楽しみにしている子ども達との繋がりもありますし…。栗だけは、息子達に受け継いで欲しいと思っています」 ブランドとして認定された栗は、市からの依頼で、ふるさと納税の礼品としても出荷しているという。 ますます勢いに乗る門林農園の栗。毎年収穫を楽しみにしているファンや子ども達のためにも、ブランドを次世代に繋げていってほしい。

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