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笑顔の実り。vol.024

ふじもと おさむさん|79歳

藤井寺市 藤井寺 藤本 修さん

誰かのために 喜んでもらいたいから

「よう来てくれたな。でも、俺なんかが『天地人』出てもええんか。そんな大した事してないんやで。あっはっは!」 豪快な笑い声と共に出迎えてくれたのは、藤本修さん79歳。地元、藤井寺で「藤本肥料店」を営む傍ら、代々受け継いだ土地で農業をおこなっている。インタビューにうかがった肥料店では、商品を紹介するレトロな看板がずらりと並び、土間や火鉢もあり、昔懐かしい雰囲気が漂っている。平成生まれの記者は、初めて本物の火鉢を見た。 しかし、お店の雰囲気以上に強い印象を放つのは、藤本さんの存在だ。年齢を感じさせない元気さで、気さくに色々な事をお話して下さった。取材中、常に藤本さんの豪快な笑い声が響いていた。 今回の天地人は、バイタリティー溢れる藤本さんの物語だ。

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笑顔が絶えない藤本さん

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瑞宝単光章を授与される

喜んでもらいたい

藤本家では、肥料店と並行して農業をおこなってきた。藤本さんも小学生の頃から家の手伝いをしていたそうだ。 「2つのことを同時にやってるから、仕事は山のようにあったで。忙しい時期は学校に行く暇もないくらい(笑)。昔は今よりも広い面積で農業をやってたしなあ」 学校卒業後は実家の肥料店を受け継ぎ、現在に至るまで60年間、農業と兼業しながらやってきた。さぞかし大変だろうと尋ねると、意外な答えが返ってきた。 「そんなことないで。農業楽しいもん。作った米や野菜を配ったら、みんな喜んでくれるからな」 藤本さんは農産物を友人や近所の方に配っているそうだ。また、所属しているゴルフクラブの景品に使用し、好評を得ているという。 「これちょうだい、いいよーとか、農産物を通じて色んな会話がある。あとは、友人を集めて稲刈りをするのも楽しい。田植えは機械があるから楽なんやけど、稲刈りは一人じゃできひん。5~6人友達を呼んで、毎年手伝って貰ってるねん。嫁には『もうそろそろ止めといたら』って言われるけど、みんな喜んでくれるしな。楽しいから止められへん」 農業を通じて生まれる会話や繋がり、人間関係、そして「みんなに喜んでもらいたい」という思いが藤本さんのモチベーションになっている。 

誰かのために

藤本さんは長年、藤井寺地区の実行組合長を務めている。また、45年間消防団に所属し、副団長として活躍した。地域での活動が認められ、行政などから度々表彰を受けており、店先には表彰状が並んでいる。 「実行組合長、消防団、村の役員やら、気づけば色々な形で地域と関わってきた。誰かのために何かをするのが好きなんやろうね。友達にもよく『人の世話ばっかりして!』と怒られる(笑)。でも、全部自分が好きでやってることやから。人生はボランティアですわ」 自らを「世話好き」と語る藤本さん。誰かのために何かをすることは、藤本さんの喜びにも繋がっているのだろう。そして、そんな性格だからこそ、地域の人から愛されている。 取材中、藤本さんの携帯には何度も着信があった。携帯を持ち始めてから、お客さんに限らず色々な呼び出しがあるという。みんなからのラブコールだ。 「携帯があると、すぐ呼び出されるから大変やで。みんなに監視されてるねん、俺(笑)」 言葉に反して、藤本さんの表情は嬉しそうだ。藤本さんが地域の人を愛しているから、地域の人も藤本さんを愛しているのだろう。

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まだまだ現役

次世代の芽

藤本さんには4人のお孫さんがいる。将来、4人のうち誰かが「藤本肥料店」を継いでくれたらと考えている。 「今はスポーツに夢中みたいやけど、いつか、誰かが継いでくれたらいいなあと思ってるよ。元気やし、まだまだ現役を退くつもりはないんやけどね」 最近では少なくなってきた、地域を見守ってくれる世話好きなおじちゃん、おばちゃん。地域を明るく、活気づけてくれる存在だ。 藤本さんにはまだまだ「地域のともし火」として藤井寺の町を見守って頂きたい。

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