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笑顔の実り。vol.030

みなみ のぶひろさん|41歳

富田林市 佐備 南 信宏さん

農業はもっと面白くなる!

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新鮮で色艶の良い大阪なすはボリュームがある。南さんは今年度の大阪なす展示品評会で大阪府知事賞を受賞した

農業のイメージ

「農業はダサいし、しんどい職業というイメージがありました。小さいころは畑に出ることもあったけど、物心ついてからは行かなくなりましたね」 南さんは学生時代を振り返り、こう語った。その言葉どおり、学校卒業後は農業とは関係のない仕事に就く。自分が継がないと、後継者がいなくなることは分かっていたが、ふんぎりがつかなかった。南さんが農業を継ぐ決心をしたのは、26歳のときだ。 「当時、仕事を辞めて実家の農業を手伝っていたんです。といっても、なんとなくズルズル畑に出ていただけ。妻と結婚が決まったこともあり『このままじゃいけない』と本腰を入れて農業を継ぐ決心をしました」 マイナスのイメージから始まった農業だが、今年で就農15年目。今では、農業は色々な人と「食」で繋がれるすごい職業だと考えを改めた。イチゴ、キュウリなどをメインに、年間50品目もの農産物を育てている。 

まず、自分が楽しむ

南さんには、大事にしていることが二つある。一つは、自分が楽しい・作りたいと思うものを追求することだ。 「興味のない作物を無理やり育てても、やる気が出ないでしょ。だから何事も『まずは自分が楽しむ』ことを大切にしています。これやったら面白いかも、次はこれを作ってみようとか、興味のあることに挑戦しています。楽しんで作っていると、それがお客様にも伝わるような気がするんです」 二つ目のこだわりは、お客様の欲しいものを作ることだ。 「去年、ホテルの人が大阪産のゴボウが見つからないと困っていたので『良かったら作りますよ』と声をかけたんです。植え付けの時期が過ぎていたので不安でしたが、なんとか収穫することが出来ました。この事がきっかけで、ホテルとは今でも付き合いがあります。新たな出荷先に繋がることもありますし、出来る限りお客様のリクエストには答えたいですね」

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品種は「シャキット」。その名の通り、歯切れが良く肉厚

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コンフィチュールとはジャムのこと。新鮮なイチゴをたっぷり使った自慢の商品

新しいシステム

南さんに農業のこれからを尋ねると「現状維持は難しい」と返事が返ってきた。共に農業をおこなう父親の高齢化、近隣の農家数の減少など、環境に対応するには変化は必須だという。 「これからは、今までと同じように農業をおこなうのは難しいと思います。いずれ、小さくするのか、大きくするのか、決断しなくちゃいけない。どうせ変わるなら、当然大きくしたい。そのためには、新しいシステムを作っていかないといけません」 規模を拡大するためには、今までのやり方を根本的に変える必要がある。新しく人を雇い、新たな農の人材を育てなければいけない。一からシステムを作るのは大変だが、上手くいけば今までより効率的に作業ができる。 「今はなかなか休めませんが、一人抜けても誰かがカバーできる体制を作っていきたいです」 南さんの、これからの課題だ。

子どもがやりたいと思える農業を

これから、必然的に農家の数は減っていく。南さんの住む富田林市佐備でも、若い後継者は少ない。管理する人がいなくなったとき、農地はどうなるのだろう。答えは簡単には見つからないが、南さんは「みんなでどうすればいいのか考えていきたい」と語る。 「後継者のことは考えてますけど、子どもに継がせるのは現状だと難しい。これから新しいシステムを整えて、休みがとれる体制になれば良いんですけど。農業をもっと面白くしたいし、子どもがやりたいと思うような職業に変えていきたいです。そのためには、まだまだ出来ることがあるはず」 南さんは、大阪の農業にはまだまだ可能性があると考えている。 「都会の大阪だからできることって、色々あると思うんです。それこそ、他の都道府県と比べて店の数が多いので、出荷先は無限にありますし。人を呼んで農業体験をするとか、新しいこともやってみたい。大阪の農業は、もっともっと面白くなりますよ」 みんなで支えあうシステムを作り、農業を面白くしていきたいと語る南さん。次の世代にバトンを渡すために、新しい道を模索している。いつか、南さんの努力が実を結び、次世代にバトンを手渡すときが来るのを願っている。

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