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笑顔の実り。vol.046

にしうら ひろゆきさん|62歳

河内長野市 鳩原 西浦 啓之さん

やらぬ後悔より やって得心

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一日に何度か商品の補充をする出荷者も。

和菓子屋兼、農家

西浦さんの座右の銘は「やらぬ後悔より、やって得心(※)」だ。一度きりの人生だから、やりたい事は全部やる。そんな思いで、37歳の時に和菓子屋をオープンした。 「大阪市内の和菓子屋で販売を担当しており、職人が怪我をしたことがきっかけで、作るほうも手伝い始めました。以前から自分の店を持ちたいと思っており、勤続11年目のタイミングで思い切って独立しました」 以来、和菓子屋のオーナーとして、店を切り盛りしている。 そんな西浦さんが農業と関わるようになったのは、今から10年ほど前のこと。兼業農家のご両親が相次いで病で倒れ、後を継ぐことになった。 「祖父の代から林業や農業に関わっており、子どもの頃は畑に行っていました。でも、実際に農産物を作ったことはなく、知識はゼロの状態。見よう見まねで、野菜作りを始めました」 「和菓子屋兼、農家」という、まったく違う仕事に就く西浦さん。ある時は町の和菓子屋、ある時は農家として、色々な形で地域に根付いている。 ※1「得心」…心から納得すること

鳩原無人販売所スタート

野菜を作り始めてすぐ、西浦さんは仲間を集め、野菜の無人販売所を設置した。 「この地区は、自分の家で野菜を作っている人が多いんです。でも、作り過ぎると家庭の食卓では、とうてい消費しきれません。それに、毎日同じものばかり食べるのは嫌なはず。それなら、お客さんに買ってもらって、実益に繋がるほうがいい。私と友人で声をあげて、野菜の無人販売を行う『川上神社前農産物直販会』を立ち上げました」 今までロスになっていたものが、売上の一部になるという、商売人らしい視点だ。また、作った野菜を買ってもらえることは、生産者のやりがいにも繋がっている。遠くまで車を運転できず、直売所に出荷できないお年寄りは、近所にこういった受け皿があることで、楽しみながら農業を続けることが出来る。 取材で販売所を訪ねた10分の間にも、2組のお客さんが来店した。1人の女性は大阪市内から訪れ、近くに来たときは必ず立ち寄るそうだ。手に野菜を抱え、出荷者ごとのボックスにお金を入れて清算する。「安いし新鮮だから、いつも助かってます」と、笑顔で話す。 お客さんとの信頼関係を大切にし、オープン当時から販売方法は変えていない。決まりを作りすぎず、無理をしないのが、10年経った今でも続いている秘訣だ。

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西浦さんが育てる米。品種はヒノヒカリ

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和菓子「河内金時」

米作り3年目

農道が整備され、大型農機が通れるようになったので、西浦さんは3年前から米作りを始めた。今まで野菜を作っていたので、米に関しては初心者だ。高向営農経済センターの担い手対策担当者に相談しながら、JAと二人三脚で米作りに取り組んでいる。 「1年目は穂いもち病になり、米は10本しか収穫出来ませんでした。でも、2年目の去年は予防したおかげで、13本収穫出来ました。JAの担当者はすぐに相談にのってくれるので、助かっています」 少しづつ、収穫量を増やしたいと語る。

地元のお菓子「河内金時」

河内長野産のサツマイモを使った和菓子「河内金時(かわちきんとき)」は、西浦さんの店で販売される人気商品だ。生産者と加工業者が集まる商談会に参加したとき偶然に、河内長野市でサツマイモを栽培する農家と出会ったことが、商品誕生のきっかけになった。サツマイモ餡が入った饅頭で、9月から1月ごろまで期間限定で販売している。 地元の食材を使ってお菓子を作ると、どうしてもコストが高くなってしまう。経営者としては判断が難しいが、河内金時のように、地元の特産品となるようなお菓子も作っていきたいと話す。 「どんなことも、後で後悔することのないよう取り組んでいきたい」 座右の銘「やらぬ後悔より、やって得心」の言葉通り、農家として、和菓子屋として、これからも地域と共に生きていく。

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