笑顔の実り「笑顔の実り。vol.049」 |JA大阪南

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笑顔の実り。vol.049

うえんぼう としおさん|74歳

河内長野市 加賀田 上坊 利男さん

食べてくれる みんなのために

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農業を始めたきっかけ

父親が始めた鉄工所を受け継ぎ、がむしゃらに働いてきた上坊さん。所有地で少しだけ作物を育てていたが、仕事が忙しく、畑に行けるのは日曜日だけだった。そんな上坊さんが本格的に農業を始めたのは、今から4~5年前だ。弟や娘夫婦に会社を任せたことがきっかけだ。 「会社が自分の手から離れて、何をしようか考えたとき、せっかく土地もあるんやから、農業をやってみようと思った」 現在は、スイカ、トウモロコシ、ナス、キュウリ、トマト、コメなど、野菜を中心に栽培している。上坊さんの住む河内長野市 加賀田地区は自然が美しく、水が豊富な土地だ。農業にぴったりの環境の中で、日々栽培に励んでいる。

最初は失敗ばかり

少しだけ農業をやってはいたが、本格的に始めるとなると、分からないことばかり。当初は失敗も多かったそうだ。 「栄養をたっぷり与えれば良いものが出来ると思って、肥料を沢山やったんです。でも、なぜか枯れてしまって、JAに相談しました。そこで、作物を育てるには土作りが大切だということを知りました。さっそく堆肥を土に混ぜてフワフワの土を作ると、良いものが採れるようになったんです」 農業にトラブルはつきものだ。ほかにも、アライグマの被害にあい、作物の中身を食べられてしまったこともある。病気や害虫に悩まされることも、しょっちゅうだ。電気柵を設置したり、消毒を徹底するなど、そのつど周りに相談しながら、対処している。 「農業には苦労もある。田植えの時期は水の管理に追われるし、スケジュールを組むのも大変。機械の使えない角地は苗を手植えするので、腰を曲げて作業すると体が痛くなります」

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食べてくれる人のために

大変でも農業を続けるのは、それを上回る喜びがあるからだ。上坊さんが農業を行う中でいちばん楽しいのは、収穫の瞬間だと言う。 「野菜に色がついてきて『そろそろ採れるな』と思うと、すごくワクワクします。苦労も吹き飛ぶほど、収穫の喜びは大きいですね」 農産物を食べてくれる人の存在も、頑張る理由になっている。沢山収穫できた時に、鉄工所の社員におすそ分けすると、とても喜んでくれた。それから毎年、必ず野菜を配っている。「会長の野菜を食べるようになったら、冬に風邪をひかなくなったよ!」、「こんな甘いスイカ食べたことない」。従業員から、嬉しい感想をもらうそうだ。ほかにも、親戚や知り合いにも野菜を食べてもらっている。取材時に遊びに来ていたお孫さんの快成(かいせい)君は「じいじの作った大根はおいしい」と、照れながら話してくれた。よく畑にも遊びに行くそうだ。 「知っている人の口に入るものだから、農薬には気を配ります。回数や時期をしっかり守って、きつくない農薬しか使わない。形や大きさの揃った市販の野菜と比べると、見た目は悪いかもしれないけど、味は変わりません」 食べてくれる人の顔を思い浮かべながら作業している。

家族に支えられながら

いま農業が出来ているのは、家族のおかげだと上坊さんは話す。 「一人で出来ない作業は、休みの日に娘の旦那に手伝ってもらっている。平日は仕事で忙しいのに、ありがたい。家族の支えがないと、農業は続けられません」 余裕があれば、今後はクリやビワなど、果樹にも挑戦したいと話す。 「狩猟が趣味で毎年北海道に行っているので、趣味を楽しみながら、出来る範囲で農業も頑張っていきたいですね。『今年も野菜楽しみにしてるで!』と言ってもらえる限り、これからも作り続けます」 楽しみに待ってくれる人がいるから、頑張れる。愛する家族と一緒に、これからも農業を続けていく。

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