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笑顔の実り。vol.062

きたうら のぶいちさん|80歳

千早赤阪村 中津原 北浦 延一さん

農業と林業の共通点

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少量多品目を栽培

実家が兼業農家で、子どもの頃から農業と関わってきた北浦さん。学校を卒業した後は、両親の田畑を受け継ぎ、働きながら作物を育てている。最初は米だけだったが、野菜や果物に移行し、いまはウメ、マクワウリ、ナス、ネギ、ワケギ、サトイモなど、様々な農産物を作っている。 「農産物直売所あすかてくるでに出荷しているのですが、少しずつ色々な品種を育てるのが良いと講習会で教えてもらいました。1年を通じて作り続けるのは大変ですが、安定的に出荷できています」 もっと農業について知りたいと、当JAが主催する農業塾にも参加した。 「妻と一緒に、1期生として参加しました。座学だけでなく、実際に圃場へ行って教えてもらえるので、とても勉強になりました。農業を始めて長いけど、毎年予想外なことが発生します。まだまだ、知らないことが沢山ありますね」

農業と林業の共通点

山に囲まれ、自然が豊かな千早赤阪村。北浦さんは父親の仕事を継ぎ、山の木を伐採する林業にも従事している。 「朝、畑へ行って水の管理をした後、昼間は山へ行って木を伐ります。それが終わったら、夕方から畑で野菜を収穫し、夜のうちに荷造りして翌朝に出荷します」 木を育てる林業と、作物を育てる農業には、共通する部分が多い。上質な木を育てるためには、太陽の光がどんなふうに木にあたるか確認し、成長を管理する必要がある。これは、農産物でも同じことだ。北浦さんは日が良くあたる向きを計算し、畑に作物を植え付けている。 「木を売るときは、一本ずつ立方面積を計算し、単価を決めています。一つの木でも、上の方と下の方では幹の太さが違うので、面積を出すのはとても難しい。でも、このくらいでいいや、と適当な値段をつければ、買い手の信頼を失ってしまいます。真摯に木と向き合うことが大切です」 農業でも林業でも、いいかげんな仕事は許されない。売り手と買い手の間に信頼関係が築けなければ、商売を続けていくことは出来ないだろう。 「昔は木の家が多く、工事現場の足場も木で組んでいました。若いころは、毎日木を買いに来る人がいて、用意するのが間に合わないほどでした。でも、しだいにコンクリートや鉄筋のマンションが増え始めると、木の需要も減っていきました。いまは林業だけで生活をするのが難しい時代です」 厳しい状況の中で後継者を探し、林業を続けていくのは大変なことだ。そして、それは農業でも同じこと。どうやって次の世代に繋いでいけば良いのか、解決すべき課題は多い。

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土の性質を見極める

千早赤阪村の中でも、中津原地区は良い木が育つことで知られている。その秘密は、豊かな土壌にある。土が良くなければ、木も作物もうまく育たない。また、一口に土と言っても、種類は様々だ。土の性質を見極め、その土に適した農産物を植える必要がある。 「水はけの良いサラサラした土や、粘り気のある土など、同じ畑でも端と端で土質が違うことがあります。土と農産物の相性が合うように考えて植え付けしています」 土壌を改良する時は、木を加工した時に出る「おがくず」が役に立つ。畑にまいて土に混ぜ込むと、土が柔らかくなる。 「おがくずは自然のものだから、化学肥料と違って土に入れても安心です」

家族に感謝

今後の課題は、農地をどうやって有効に活用するか。新たに果樹を植えることを検討しているが、作りすぎると手が回らなくなる。家族の力を借りながら、出来る範囲で農業を続けていこうと考えている。 「近所に住んでいる長男が、休日には草刈りを手伝ってくれます。妻は結婚してからずっと、共に農業を頑張ってくれている。本当にありがたいですね」 自然の中で日々、木や作物と向き合っている北浦さん。畑へ行き、山へ行き、忙しく走り回っている。その足どりは80歳とは思えないほど軽やかだ。

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