大和さんメイン

笑顔の実り。vol.003

やまとえいじさん|78歳

堺市美原区 大和榮次さん

まだまだ、現役。

取材を通じて出会う人は、穏やかで、笑顔の素敵な人が多い。自分のことは多くは語らないけれど、農業について尋ねると、笑顔で色々教えて下さる。今回取材をおこなった大和榮次さんも、そんな一人だ。笑顔で、ほがらかで、白いポロシャツと、麦わら帽子がよく似合う。 大和さんは80歳を前に、様々な環境の変化がある中、今も現役で農業をおこなっている。大変なことも多い農業。大和さんが、それでも農業を続ける理由は何なのか。今回は、その理由を探っていく。

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真剣な顔でナスの状態を確認する大和さん。

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手間をかけて育てた、つやつやの千両ナス。

農業一筋

大和さんの実家は、先祖代々農家。幼いころから、兄と二人で農業をおこなっていたという。「学生のころなんかは、手伝うのが嫌になって、放課後に映画を見て時間を潰したこともあります」と、当時を振り返る。 それでも、大和さんは農業以外の職には就かず、農業一筋でずっとやってきた。そして、今年で御年78歳。農業の大ベテランだ。驚く記者に対し、大和さんは「これ(農業)しか出来ることないから。」と恥ずかしそうに笑って答えた。 兄と二人三脚で農業をおこなってきた大和さんだが、数年前、兄が病気で他界してからは、基本的に1人で農業をおこなっている。仕事を振り分け、無理のないスケジュールで作業ができるよう調整しているが、思い通りにいかないのが農業。なすびの収穫と田植えが重なったり、どうしても一人で対処できない時期もあるという。

家族と友人の支え

「当初、ウチそんな時は、娘さんと娘婿さんが手伝いにきてくれるそうだ。「田植え機に乗ってくれたり、とても助かっています。」と嬉しそうに語る。 同級生の友人も、よく畑仕事を手伝いに来てくれるそうだ。 「手伝うといっても、一緒に遊んでいる感じ。友人は、“身体が続く限りずっと手伝う”と言ってくれています。」と大和さんは語る。1人になって大変な面も大きいが、新たに得たものもある。

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笑顔でナスを収穫する大和さん。

好きなもの

好きなものについて尋ねると、「仕事終わりのビール」と即答。確かに、汗をかいて働いた後のビールは格別に美味しいはず。 さらに尋ねると、「友人との飲み会」と答えてくれた。 「気の合う仲間と、月に一度5~6人で飲みに行っています。百姓をしているのは自分だけやから、田植えの忙しい時期なんかに、飲みに行こかと誘われる。それでも行かんわけにはいかんし。結構大変なんです」 大変と言いつつも、飲み会について話す大和さんは楽しそう。しかも、この飲み会、なんと40年も続いているそう。すごい! 好きなことさえあれば、人生はいくつになっても楽しく過ごせる。大和さんを見ていると、そう感じずにはいられない。

続ける理由

「体力的にしんどい事が多い」と言いつつも、「身体が続く限りは農業を続けたい」と語る大和さん。 確かに、年を重ねるたび、身体的に大変な面は出てくるだろう。しかし、大和さんが農業を通じて家族や友人との絆を感じているように、農業をやっているからこそ、得ることが出来るものもある。 「農業しか出来ないし、遊ぶわけにもいかんしね。」と謙遜される大和さん。 「これからも続けるつもりです。」 笑顔で、力強く、現役を宣言してくれた。

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