中尾さん

笑顔の実り。vol.006

なかおまさゆきさん|71歳

大阪狭山市 中尾正行さん

農地とぶどうを次世代に残したい。

会社勤めが長かったという中尾さんは、実家の農業を継ぐため、53歳で早期退職を決心。農家転向後は「消費者に安全で安心なぶどうをお届けしたい」という思いから、農薬や肥料の使用量が厳しく制限される『大阪エコ農産物』の基準に則り、 徹底した品質管理に取り組んでいる。 中尾さんの作る「大野ぶどう」はファンも多い人気商品。しかし今年は雪害に遭いゼロからのスタートを余儀なくされた。雪害を乗り越えて再建を目指す中尾さんの想いを伺った。

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中尾さん自らハウスを再建中

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再建中のハウス。右側も雪害前はハウスがあったがまだ手つかずの状態。

雪害

中尾さんの努力が実を結んでか、中尾さんの作る「大野ぶどう」はファンの多い人気商品。毎年、購入を楽しみにしているお客さんがいるという。
順風満帆に進んでいるように思われる中尾さんの「農業人生」だが、今年は思わぬ落とし穴があった。2月14日から2月15日にかけての記録的な大雪により、南河内一帯の農家は雪害の被害を受け、中尾さんの管理するビニールハウスもほとんどが倒壊。手塩にかけて育てたぶどうは壊滅的な状態に陥った。農家へ転向してから17年目にして、中尾さんはゼロからのスタートを余儀なくされたのだ。 一からハウスを再建し、ぶどうを出荷出来るようにするには、最低でも4~5年が必要。高齢化が進む農業従事者の中には、今回をきっかけに、引退を決意する人もいるという。
だが、中尾さんは『再建』を諦めていない。国からの助成金を頼りに、これからも農業を続ける決心をしている。中尾さん自身、71歳と高齢であり、これから掛かる労力や費用のことを思えば、引退を考えてもおかしくはない。中尾さんがそれでも諦めない理由は何処にあるのだろう。

次世代に残したい

「親から受け継いだ土地は、これからも減らすことなく、子供たちに引き継いでいきたい」と中尾さんは語る。また、自身が早期退職後、農家へ転向したように、「子供たちが農業をできる環境を整えておきたい」とも語った。そんな中尾さんの思いを察知してか、最近は3人の息子さんがよく手伝いに来てくれるという。取材日も、朝から次男が手伝いにきてくれたそうだ。 また、ぶどうに対する思いも中尾さんの背中を押す理由だという。中尾さんの育てる「大野ぶどう」は大阪ミュージアムのベストセレクションに選定され、大阪の特産物である「大阪産(もん)」としても有名。ブランド価値のある「大野ぶどう」を存続させるためにも、まだ引退するわけにはいかないという。

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